株式会社建新様

導入前の問題点
導入後の変化
●Excelシートの個別管理で経理等社内連携が図れていなかった
●各現場、工事種別ごとの管理のためリアルタイムで変動する原価の把握が困難だった
●工事完了まで人工や材料ごとの見積と原価の関係性が不透明だった
●部門間をまたぎ原価管理データの共有化が図れた
●日々、日報管理を入力することで工事進捗状況から原価の把握までが即時可能となった
●多数の現場の工事種別ごとに見積と原価の関係が明確になり、積算から実行予算の作成も容易になった

平成11年に宅地造成を手がける土木会社として設立され、その後、土地の購入から造成の企画・設計、土木工事から建売住宅の建築まで一貫施工を行う建新。横須賀、湘南エリアをメインに事業展開するため、傾斜地や崖地というクセのある用地造成を得意とし、土木と建築を一貫して手がけるため、通常なら10棟しか建築できない土地に11棟を建てるという設計力とトータルコスト低減で、神奈川県南東部から横浜エリアを中心に、昨年は約130棟の供給実績を誇る中堅デベロッパーとして存在感を発揮している。

「アイキューブ本家シリーズ」導入以前は、原価管理、見積、経理とソフトウエアがリンクしておらず、工事終了後の利益確定まで工程ごとの原価が非常に把握しにくかったという。代表取締役大口隆弘氏と設計部取締役部長鈴木好智氏にお話をうかがってみた。

年間300現場の原価管理をリアルタイムに連携

建新が「アイキューブ本家シリーズ」を導入したのは2014年12月のこと。約半年間、以前の使用ソフトと並行する導入期間を経て、2015年8月頃には土木工事部門で全面的に切り替えを完了した。「アイキューブ本家シリーズ」以前の工事費管理は、工事種別ごとにExcel計算シートを自社作成し、原価、予算、支払いなどの項目を各工事担当者が入力して部署ごとにまとめて経理に提出していくという形をとっていた。経理ソフトとの連携はなく、土木工事部門としても毎月1回行われる原価会議で共有を図るという状況だった。

大口社長:各工事担当が管理する原価データは見積ソフトとも未連携で、積算から利益計上というフローが見えにくかったのが一番の問題点でした。月1回の原価会議では、工事の進捗に伴うコストの変遷を完全には把握しにくく、工事終了後1か月経ってからトータルコストをチェックして「結果的に利益は確保できているよね」という状態が続いていました。これでは工事種別ごとに、どこで利益が出てどこでマイナスだったのか進行形で分りません。当社では年間300以上の現場があるので、経営サイドとして原価管理のリアルタイム化を目指して、システムソフトの導入を検討しました。
検討初期は、ネットで検索した数社に問い合わせをしながら内容を確認して、機能や使い勝手がシンプルで当社に一番合っていると感じた「アイキューブ本家シリーズ」に絞り込んで、直接営業担当へ来社説明を申し込みました。

ユーザビリティにあふれた数々の操作性が魅力

工事種別ごとにExcelシートを用いた原価管理に限界を感じてシステムソフト導入を検討した建新が、「アイキューブ本家シリーズ」を選択したのは、原価入力と見積作成との連携プロセスがもっとも簡易で使いやすいと感じたことと、自社フォーマットの帳票にフレキシブルに対応する「Excelチェンジ」機能が決め手になったと大口社長は強調する

大口社長:「アイキューブ本家シリーズ」も積み上げ式で原価管理を行うソフトで、以前使用していた簡易的な見積ソフトよりは多少操作は面倒になりましたが、他社システムから比べると一連のフローが非常に分かりやすくて簡単でした。以前の管理方法より面倒といっても、「アイキューブ本家シリーズ」は日報管理なので、人工や材料などの原価を日々積み上げていくことで実行予算の作成もスピーディーになります。月一度の原価会議の直前に各担当があわてて入力していたころと比べれば、格段に効率化し、日々の進捗管理も明瞭になります。自社フォーマットに管理データを変換できるExcelチェンジは、日付や件名などに入力漏れがあった場合でも、データベースに戻らずExcel上で修正処理ができるのはありがたいですね。こうした、ちょっとしたユーザビリティへの配慮の数々が、「アイキューブ本家シリーズ」に決めた理由です。

業務効率化だけでなく経営観点でも有効性を認識

現在、建新では「アイキューブ本家シリーズ」10ライセンスを導入し、現場と設計、管理部門とを連携しながら原価管理を行うが、その運用効果はどのようなものだろうか。

鈴木部長:「アイキューブ本家シリーズ」に原価を積み上げてさえいけば、見積や実行予算の作成時に改めて工事種別ごとの単価を拾い出さなければいけないという手間が省かれたのは大きいですね。現場から「日々、日報入力するのは大変だ」という声が導入当初はありましたが、月一回まとめてやっていたことが日々入力に変わっただけですし、実行予算の出しやすさや日々の人工が把握できることで、現場の原価管理意識も高まっているはずです。

大口社長:現場と事務スタッフでデータ共有されているので、どの現場の請求や支払いがどのような状態にあるかが、検索で瞬時に把握できるようになりました。以前は、Excelシートの現場番号を照会して見積を探して、「請求してもいいですか?」と確認していたので効率化は著しいです。また、経営者としても毎日システムにアクセスすれば、現場ごとの進捗がチェックでき工事種別ごとの原価の変動も確認でき、現場の「見える化」が非常に明確になりました。見積や請求と原価の関係がクリアになり、さまざまな交渉や改善検討などに役立ちます。多数の現場の個別チェックと検討の材料になることから、経営者としても非常に有益なシステム導入ができたと手応えを感じています。

お客様情報

会社名 株式会社建新
事業内容 総合建設業
所在地 神奈川県横須賀市小川町26-9
TEL 046-827-6485
URL http://www.kensin-inc.com/
導入システム ●原価本家:10ライセンス
●出面本家:10ライセンス
●入金支払本家:10ライセンス
●見積本家:10ライセンス
●請求書発行オプション:10ライセンス
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