株式会社エイチ・エス・ジェイ 様

導入前の問題点
導入後の変化
●現場主義で管理がずさん
●社内が現場事務所的な雰囲気
●経理は現金納帳をつけるのみ
●取引企業が一社中心だった
●原価管理が徹底し、管理側からも現場が見えるようになった
●IT化により社内が整理され、来訪者からの評価が上がった
●勘定奉行との連携で、経理、財務、総務の管理が一人で行えるようになった
●管理能力が向上し、会社の格が向上。クライアントも増加した。

情報通信設備工事や無線工事、電気設備工事などを請け負う株式会社エイチ・エス・ジェイ。
「アイキューブ原価管理」を導入し、原価管理を一元化することで、会社全体の管理能力を向上させた。会社の価値を上げることにもつながり、新規クライアントも増加した。

帳簿付けもままならない状態からスタート

株式会社エイチ・エス・ジェイは、情報通信設備の設置などを中心とした一般電気設備工事を得意とする設備工事業。携帯電話の基地局設置などの業務も多く、情報インフラ設備の裏方として重要な職務に就いている。
通信環境が劇的に発展する中、当然ながら業務も多忙を極めていた。
しかし、実際の業務環境は現場マター(現場主体)で、経理の透明性がほとんどない状況にあり、その改善に迫られていた。

島田氏:私は3年半ほど前、エイチ・エス・ジェイに来たのですが、その時感じたのは、会社としての基本がまだまだ未熟だったということです。
当時は大手通信会社1社からの受注が中心という状況でしたので、仕事が自動的に回ってきていました。ですので、とにかく作業を行えばお金が入ってくるし、取引も現金主義で、作業した翌月には現金が振り込まれる。つまり、きっちりとした管理体制は必要なく、資金繰りも必要なかった。
また、業務は現場主義の風潮があり、社員が全国を飛び回っている状況ですから会社の中でのデスクワークもありません。会社の中がガランとしていて、ここは本当に会社なのだろうかという印象を受けました。

ある意味、街の工事屋という印象だったという当時のエイチ・エス・ジェイ。経理も事務員が2人いたが、現金の出納帳のみをつける状態。クライアントも1社中心という状況に危機感を感じた島田氏は、「この先会社の方向性をしっかり定めていくためには、会社的な改革の必要性を感じた」という。

島田氏:まず考えたのは、数値管理を徹底し、会社としての基盤を強固なものにしたいということでした。なにしろ、帳簿もつけていないような状態でしたので、まずは既存のソフトウエアを使用して、取引の全てを入力することから始めました。
ですが、経理上の管理だけをしっかり行ったところで、肝心の現場が見えてこない。現金主義でしたので、一つひとつの現場がどうなっているのか把握できなかったのです。そこでやはり、原価管理がしっかりしているシステムが必要だと考えました。

もちろん、管理を確実に行うには、しっかりした組織作りが必要だ。
しかし、エイチ・エス・ジェイでは、現場主義ということから、会社としての組織もほとんどできていなかったそうだ。そこで島田氏は、「組織が出来ていないなら、システムを先に導入し、それに合わせて組織を組み立てていけばよい」と考えた。そこで目にとまったのが、「アイキューブ原価管理」だった。

できるところから始められる事が導入のキッカケに

島田氏:導入の決め手になったのは、できることから取りかかれる、という点がもっとも大きな理由ですね。
弊社の場合は、とにかく業務の流れを変え、しっかりとした管理体制の基礎を構築する必要がありましたので、多彩なアプローチ方法が選択できるアイキューブの製品は、当時の状況にマッチしていました。
日報を入力するだけという簡単な作業で、今までわからなかった工事の進捗状況や、コストが一元的に管理できるようになったのは、弊社にとって大きな変化です。
弊社の組織を形成する第一歩としての原価管理を、確実にこなしてくれていると手応えを感じていますね。

現場の作業員には、パソコンでの入力という業務負担が増えますが、導入はスムーズでした。機能的な面では、工事の突然の変更や、突発的な工事の受注など、イレギュラーな案件にも柔軟に対応できますので、今のところ大きな不満点はありません。価格面にも納得できました。

島田氏は、導入の理由のひとつに、OBCの「奉行シリーズ」との連携も挙げている。アイキューブと奉行シリーズがシームレスに連携することで、数値関係の管理を一元化することに成功した。
また業務で使用するからには、システムの堅牢性も見逃せないポイントだ。大手であるOBCのシステムとタイアップしていることが、アイキューブを導入する上での安心感につながったそうだ。

島田氏:アイキューブをシステムの中心とすることで、勘定奉行との密な連携がとれるのは大きな魅力ですね。経理、財務、総務などの管理一般はすべて私一人で行っています。
それほど楽に管理できるんですよね。データはアイキューブと連動しているので、私が入力することはほとんどありません。夜間作業も多い弊社では、作業者が日報を適宜入力することで、経理へもスピーディにデータが反映します。

原価管理により会社の「各」もあがり、受注増へ

業務を正確に管理するようになって、数値管理がよりシビアになり、コストに対する意識の向上も図られた。それが対外的な評価にもつながったという。

島田氏:アイキューブを導入してからは、おかげさまでしっかりとした原価管理ができるようになりました。現場が見えるようになりましたので、シビアなこすと管理も可能になり、会社としての基盤を強化することにつながえりました。
また、管理のIT化を進めたことで、弊社の事務所も現場事務所の様な雰囲気から、きちんと整理された明るい雰囲気に変わりました。結果的にこれらがクライアントへの評価にもつながり、受注も増えました。
新規のクライアントも増え、当初1社中心の業務だったのが、大手クライアントだけでも10社以上になりました。人は変わっていません。仕事のやり方を変えただけで、会社としての”格”が上がってきたのを実感していますね。

アイキューブを導入してから約3年。原価管理の基盤は整ったが、まだまだ使いこなせる余地はあるという。

島田氏:アイキューブの良いところは、必要としている部分に合わせてシステムを構築できる点です。
弊社ではまだ基本の部分でしか活用できていないと思っていますが、これからは労務管理なども行いたいですし、インターネットなどを使って遠隔地でも報告、管理ができるようにもしていきたいですね。これからどのように活用して、会社の組織を作っていくか、という点が課題になるでしょう。

現場での原価管理を統括し、営業部長的な役割を担っている渡邊氏

渡邊氏パッケージソフトであるので、細かな部分での不満点はありますがさほど気になりません。
使用感は良好です。

サポートも迅速、丁寧で、使用に伴う不安は全くないそうだ。

株式会社エイチ・エス・ジェイ

お客様情報

会社名 株式会社エイチ・エス・ジェイ
事業内容 電気通信業
所在地 大田区上池台4-22-6
TEL 03-6425-1222
導入システム ●勘定奉行21:3ライセンス
●給与奉行21:スタンドアロン
●アイキューブ原価本家:3ライセンス
●アイキューブ出面本家:3ライセンス
●アイキューブ入金支払本家:3ライセンス
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