正和興業株式会社様

導入前の問題点
導入後の変化
●原価入力が工事終了後で原価管理を経験等に頼っていた
●原価データの抽出に時間がかかり、担当者の負担も大きかった
●複雑な外注労務費のチェックに時間がかかっていた
●会計上の特殊処理に経理担当が多くの時間を割いていた
●リアルタイムなデータ化と参照で原価意識が明確に
●全体の原価管理の迅速化、担当者の負担大幅軽減
●外注労務費の適正化チェックも出面と連動して簡易化
●会計上の特殊処理の迅速化で決算もスムーズに

東京都下水道局からの受託事業をメインに、主に下水道の維持管理にかかわる工事全般を手がける正和興業。下水管の詰まりや下水道に起因する路面の陥没など緊急対応案件も少なくないことから、作業員(グループ会社併せて60名)のプロパー比率を高めてフットワーク重視の対応を図っているのが特徴だ。また、近年普及著しい、既設管内部に塩ビ管を製管することで古い下水管を更生させる先端技術「SPR工法」を早くから導入することで業界内でも順調な業績をおさめている。導入から約3年が経過する『アイキューブ本家シリーズ』の運用効果などをうかがってみた。

案件変化や人材教育を契機に原価管理を徹底

『アイキューブ本家シリーズ』導入以前に正和興業が用いていた工事原価管理の方法は、自社フォーマットのExcelの活用だった。
下水道維持管理という専門分野で工事規模も大きくなかったため、原価構成に複雑性が少なく、長年、Excelでこと足りていたと星徹社長は振り返る。

星社長:数十万円規模の小さな案件を年間数百件も手がけているのが、当社の事業構成の特徴です。ルーティンワーク主体なので原価のブレも少なく、工事終了後に請求書などを整理しながら人件費や材料費を入力し、「思っていた通りうまく収まったね」とか「想定外もあったけど次の仕事で頑張ろう」という、そんな感覚でやってこられた業種だったのです。

正和興業がパッケージソフトを導入して原価管理を図ろうとしたのは、受託案件の規模が変化してきたことに加え、公共工事の設計金額が下落してきたことを受けて、より細かな原価管理意識を自社の監督にもってもらいたいという人材教育へのニーズがあった。

星社長:当社の仕事の多くを占める小規模案件は、数日から1ヶ月程度で終わるもので数ヶ月かかるものとなれば大きな案件です。そこまでの規模であれば、事後のExcel処理で足りたわけですが工期が1年を越える案件も増えてきました。そうすると、途中段階で原価をチェックする必要がでてきます。
また、役所の設計金額が抑えられてくるようになって、シビアな原価管理が求められる時代になってきました。特に、若い監督に世代交代する時期でもあったので、パッケージの有効活用で原価への意識付けを図れないかと考えたのです。

入力や外注労務費管理の簡便性で導入を決定

正和興業株式会社

原価管理をシステム化するにあたり、正和興業が第一に重視したのは現場監督が入力しやすいソフトであるということだった。

星社長:日々、『アイキューブ本家シリーズ』に触れるのは10名前後の現場監督たちです。
非常になじみやすいユーザビリティで、導入当初から操作性に違和感を持つこともなく使いこなせるようになりました。日々の入力も従来からの日報作成の延長で、毎日10分もあれば終わります。
さらに、参照作成機能も過去のデータに数字を入れ替えるだけと簡便性をアシストしており、これまで監督たちにExcelの扱い方を研修してきた工務部の金野係長が、『アイキューブ本家シリーズ』をプッシュしてくれたことが大きな要素になっています。

パッケージ導入を比較検討した中で、外注労務費にかかわる適正利潤管理ができるのが『アイキューブ本家シリーズ』だけだったというのも、最終的な決め手につながったと星社長は評価する。

星社長:当社の工事の施工には、一部下請会社にも協力を願っています。その協力会社が適正な利益を得られているかも重要なチェック項目です。
外注管理と出面管理との連動が可能だったのが『アイキューブ本家シリーズ』だけでした。1ヶ月で数百人の労務と、数百万から数千万という金額を簡単に可視化できることで効率が格段にアップしました。

小規模ルーティン案件にも効果発揮する“本家”

正和興業株式会社

Excel時代から工事原価管理は積算とともに工務部が担当していたが、現場ごとに入力されていたデータを取りまとめていたのが金野係長で『アイキューブ本家シリーズ』導入後、その業務量は激減した。

金野氏:Excelで管理をしていたときは、各現場のデータをまとめるのに1ヶ月程度かけていました。それが、『アイキューブ本家シリーズ』導入後はリアルタイムで全体の原価が把握できるようになりました。
また、各監督が労務費や材料費などを日々チェックしながら作業するようになったので材料や外注の手配にムダが少なくなり、原価意識が浸透してきたように感じます。

工務部としての効率化アップのほか、決算期をまたぐ仕掛工事の経理処理にも『アイキューブ本家シリーズ』は大きく貢献している。

星社長:SPR工法のような特殊工事はゼネコンの大きな案件から受注することが多く、当社へは出来高払で毎月の入金があります。
しかし、当社の会計処理は竣工基準なので決算期を越える案件は、仕掛工事として処理する必要があります。こうした処理が必要な案件は売上比率で三分の一ほどあるため、以前は私と経理担当が長時間をかけてチェックしていましたが、パッケージ導入後は決算スピードが格段にアップしました。
当初は、長期スパンの大きな仕事の原価を管理する目的で導入した『アイキューブ本家シリーズ』でしたが、小さな工事にこそ真価を発揮していると実感しています。小さな工事の原価管理は日単位での勝負です。
そうした意識付けの再確認に原価管理ソフトの効果は大きく、「この仕事はいくらもらえるから、予算はこのぐらいで」という事前計画を、各監督が『アイキューブ本家シリーズ』を使うことで算出するようになっています。大規模だけでなく小規模にも威力を発揮する。それが『アイキューブ本家シリーズ』です。

お客様情報

会社名 正和興業株式会社
事業内容 下水道維持管理業
所在地 東京都荒川区南千住3-18-10
TEL 03-5810-6800
URL http://www.showakogyo.jp
導入システム ●原価本家:5ライセンス
●出面本家:5ライセンス
●外注労務オプション:5ライセンス
●機械経費オプション:5ライセンス
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