株式会社大岩建設様

導入前の問題点
導入後の変化
●現場の経費がリアルタイムに把握できず、技術者のコスト意識が希薄だった
●全社の人の動きが本社でも把握しづらいことから、効率的な人員配置に課題があった
●実行予算に即した原価管理が即時実施できるため、現場に利益を追求するスキルが備わった
●全部門の作業配置が極めて省力的かつ迅速に全社共有され、業務の見える化が高まった

1973年の創業より、道路舗装業をメインに栃木県内で豊富な実績から地域から信頼を寄せられる大岩建設。
ここ20年来は、老朽化する社会インフラの維持管理や長寿命化に着目し、下水道メンテと橋梁補修に進出。多彩な重機や特殊車両を自社保有し、専門性の高い技術工法で安心・安全な地域社会づくりに貢献している。
「アイキューブ本家シリーズ」導入から20年ほどになるが、2代目社長就任前から建設業のIT化を積極的に進めてきた岩見武氏は「現場ごとの材料費や重機などの経費がリアルタイムに把握できるようになり、コスト意識を備えた技術者育成につながっている」と原価管理ソフト活用を評価する。
さらに2023年夏には、部門ごとに作成している作業配置を全社共有化できるオプション機能〈作業配置クラウド〉を追加。ペーパーレス化などの導入効果や多能工化に向けた取り組みをうかがってみた。

現場の経費を即時把握できる「本家シリーズ」

「アイキューブ本家シリーズ」導入にあたり、岩見社長が意図した原価管理のコンセプトは、「人件費は本社が給与支払いで把握しているので、各現場で動く材料費や重機などの経費を、現場の技術者と本社とでリアルタイムに共有できること」だった。

岩見氏:まずはシンプルな運用が可能で、将来のカスタマイズ性も高い「アイキューブ本家シリーズ」に決めた。導入以前は現場に原価管理という意識はほとんどなかった。
「費用の大きな材料の食い込みに注意しておけばよいだろう」。バブルの時代は、建設不況の時代と比べて、赤字になるほど予算的に厳しい現場がほとんど無く、「最後に締めてみたらこれぐらい儲かっていた。それでいいじゃないか」という感覚で現場を管理していた。

「本家シリーズ」導入後は、材料費など仕入れの請求書を現場の担当者全員に原価管理ソフトでチェックさせるようにした。その効果は、すぐに表れた。

岩見氏:原価管理ソフトの活用で月単位での概算原価管理が迅速に可能になり、実行予算との乖離がつかみやすくなる。
そして、リアルタイムで現場の仕入れをチェックすることで、どこに経費が食い込んでいるかがわかる。
「もっと利益を出そう」という意識が高まったことで、現場の技術者が成長したと感じている。

人の動きを全社共有する〈作業配置クラウド〉

「アイキューブ本家シリーズ」導入から約20年。すべての技術者が現場ごとにコスト意識を高めてきたことを高く評価する岩見社長は、次なる課題解決のため〈作業配置クラウド〉を追加した。

株式会社大岩建設

岩見氏:従来の作業配置はホワイトボードに記入して掲示していた。当社は、舗装部門が本社に拠点を置き、下水道メンテが資材置場があるところ、さらに橋梁補修も別の場所と、3部門すべての拠点が分散している。
「当然、作業配置は3拠点ごとに作成、掲示されていたので、その日の社員の配置は本社でも確認できない。

社内の人の動きを岩見社長ですら把握しずらいというもどかしさもさることながら、ある部門が忙しそうであれば他部門からの応援が必要ではないかなど、全社的な業務状況の共有化を図りたいと考えたところに〈作業配置クラウド〉がオプションとしてリリースされた。

岩見氏:規模の小さな会社ですから、助け合いの意識をもつこととともに、将来の多能工化も踏まえて「人の見える化」が必要だ。
そのためには、部門ごとに作成する工程表が作業配置に一度で反映され、拠点が異なる全社にクラウド共有されるオプションの導入は、当社の課題解決にかなうものだった。

きめ細かな要望へのカスタマイズ対応も魅力

「アイキューブ本家シリーズ」のオプション機能である〈作業配置クラウド〉は、共有のID・パスワードで現場など外出先や自宅などからでも確認できるのはもちろん、各作業員への配置は自動でメール通知される。

株式会社大岩建設

岩見氏:まだ運用をはじめたばかりだが、すぐに表れた効果は工程会議をペーパーレス化したこと。従来は週単位、月単位の工程表や作業配置を3部門が印刷して配布していたので、その手間も資源の無駄も大きかった。
〈作業配置クラウド〉の導入後は部門別の工程や共有情報を、プロジェクターとモニターを併用して投影しながら会議を進めている。

ペーパーレスという効率化を強調しつつも、現場の一部から要望のあった作業配置の印刷機能が導入後に追加されたことに岩見社長は、「きめ細かな要望に応えてくれる」とアイキューブ本家シリーズのカスタマイズ対応を評価する。

岩見氏:タブレットで閲覧すれば…とも思いますが現場は汚れ仕事も多いため、取扱いが手軽な紙のニーズへの対応はありがたい。
今後は、工程に重機を紐付けるのとは逆の「この重機はいま、どこにあるのか」という管理機能が追加されると便利だと考えている。
よりよいシステムに磨きをかけてくれることを期待しています。

お客様情報

会社名 株式会社大岩建設
事業内容 総合建設業( 舗装・橋梁補修・下水道メンテ)
所在地 栃木県大田原市 末広1-4-40
TEL 0287-23-1610
URL http://www.ooiwa-kensetsu.co.jp/
導入システム ●原価本家クラウド
●出面本家クラウド
●入金支払クラウド
●作業配置クラウド
各10ライセンス
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