三次地方森林組合 様

導入前の問題点
導入後の変化
●業務が増えてチェックが面倒
●個々の作業の利益が見えにくかった
●現場担当者にコスト意識が無い
●補助金事業に頼り切り
●給与計算と連動でき、事務処理が簡素化
●原価がしっかり把握でき、赤字の仕事がなくなった
●すぐに原価がわかり作業員のコスト意識が高まった
●自由競争になっても対応できる企業力が身についた

三次地方森林組合は、広島県北部にある三次市を中心とした森林約53,887haの維持管理を行う中核団体。
林業はこれまで衰退産業のひとつととらえられてきた。しかし最近になって、自然環境保護、保水、土砂流出の防止といった有効性が見直されてきている。
そうした背景から、三次地方森林組合はITによる健全で力強い林業経営を推進。アイキューブ本家シリーズを導入したことで、作業ごとの利益を明確化し、自由競争時代の到来にも対応できる企業力を身につけている。同組合事業調整監 貞廣氏に詳しく伺った。

人類の財産である森林を守り育てる

三次地方森林組合についてお聞かせください。

三次地方森林組合は、昭和63年に6市町村の森林組合による広域合併で発足しました。
その後、平成16年に2度目の合併を行い、現在は組合員数6949名、19名の役員と16名の職員、38名の林業技術士により運営されています。

業務内容は造林、間伐、木材販売といったいわゆる林業ですが、「森林信託事業」「施業集約化事業」といった取り組みも行っています。
とくに施業集約化事業では、平成19年度から三次市内のスギ・ヒノキ林を対象に、小規模所有者の森林を集約し、まとまった施業団地として作業路の作設、 間伐利用等を実施しております。これにより林業生産の低コスト化を目指しています。
森林には、水資源の確保、土砂流出の防止、地球温暖化防止、良質な材木の供給など、さまざまな役割があります。
私たちは森林を人類の財産ととらえ、それを守るため、また国産材の自給率向上のために、しっかりと機能する山づくりを行っています。

健全な運営を継続するためにはITの力が必要

なぜ事務処理のIT可を推進したのでしょうか?

三次地方森林組合が合併される以前は、旧市町村ごとにもっと小さな組織で運営していました。
それゆえ、作業数もそれほど多くなく紙の伝票でも何とかなっていた、というのが本音ですね。
また林業は、建設業などにくらべ使用する機械や資材が少なく、それほど複雑な管理をする必要もなかったという事情もあります。
しかし、三次地方森林組合になってから扱う作業数が増えてきました。このまま手書きの伝票を処理していたのでは厳しい。また、個々の作業をチェックするのにも膨大な時間がかかってしまう。そのような危機感からコンピュータを使った処理に切り替えました。

原価管理をしっかり行おうと思われたキッカケは?

作業費の内訳は、ほとんどが人件費で残りの少しが機材の償却費や燃料費となっていますので、それほど複雑ではありません。
とはいえ、終わってみると実は赤字だった、という案件も少なからずありました。
森林組合といえども運営を継続していくためには、個々の作業でどのくらい経費がかかりどのくらい利益が出ているのかをしっかり把握する必要があります。組合の規模が大きくなり、扱う件数も増えたことでその重要性はますます高くなってきました。
紙の伝票ですと集計するのにも時間がかかりますしミスもあります。結局、いい加減になってしまいかねないのですね。パソコンでの処理ならば、そういった問題がすべてクリアになりますし、現場の状況がいつでもわかります。

現在の作業は国や県から補助金が出る委託事業が多くを占めていますが、やはり原価管理の必要性は感じているのでしょうか?

現状では大きな価格競争というものはありません。しかし、この状況が今後も永続的に続くとは思っていません。
以前、長野県で森林整備の事業に建設業が参入するという動きがありました。そうした動きが全国に波及するまでには至りませんでしたが、今後林業を取り巻く環境がどのように変化していくのかは、明確な予想がつきません。
ですから、今からでも原価管理をしっかり行い、コスト意識を身につけていくことはとても重要だと考えています。

価格と機能のバランスに優れるアイキューブ

三次地方森林組合

なぜアイキューブ本家シリーズを選択されたのでしょうか?

当初はW社の森林組合向け原価管理ソフトを使用していました。これがサポートを終了するということになり、新たなソフトウェアを探し始めたのです。
一時はファイルメーカーを使って自社開発しましたが、機能的に不満もありました。そこで、ネットで検索するなどして見つけたのが、アイキューブ本家シリーズ(当時はアイキューブ原価管理)でした。
アイキューブの良かった点は、「シンプルで機能的に満足できる」、「価格が手ごろ」、「給与計算と連動する」、「カスタマイズが可能」といったところでしょうか。

林業では扱う機材や資材が少ないので、それほど複雑な機能は必要ありません。アイキューブの製品はパッケージソフトでもあり、価格と機能のバランスが非常に優れていると感じました。
給与計算ソフトの「給与奉行」と連動できる点も魅力でしたね。高機能な他社製品もありましたが、正直当組合には細かすぎでした。一方で、出面など当組合特有の部分は、カスタマイズで対応できるとのことでしたので導入を決意しました。

担当者全員がコスト意識を持ち、事務処理も簡素化

アイキューブ本家シリーズを導入した後、何が変わりましたか?

一現場ごとに原価をしっかり管理する、という目的は十分達成できました。赤字の現場も発生しなくなり、健全な運営ができています。そして何より良かったと思えることは、現場担当者一人ひとりがしっかり原価の意識を持つようになったことです。
導入当初は実行予算の作成から日報の入力まですべて担当者にやってもらいました。それが奏功し、担当者全員がコスト意識を持って作業にかかれるようになりました。

また、原価管理と給与計算が連動できるようになり、事務処理がかなり簡素化されたことも大きな変化のひとつです。
当組合の場合、給料の支払いが「日給月給+出来高」という方法をとっています。
林業では一般的ですがやや特殊な方法のため、計算が複雑なのです。そのあたりもかなりラクになりました。この部分は開発会社さんにカスタマイズしてもらいました。

林業でも原価管理が必要な時代へ

最後に今後の課題やアイキューブへの要望をお聞かせください。

ひとつの作業において条件が多く標準化しにくいという林業特有の問題があるため、自社歩掛を充分に活用しきれていない点が課題でしょうか。
現在はエクセル等を使い別に歩掛を作成していすが、今後は一体的に使えるようにしたいですね。ほかは特に大きな問題はなく、林業でも必要にして十分な製品だと思います。

今後林業の機械化が進み、間接費も増えてくるでしょう。また時代の変化によって発注形態もどんどん変わってくると思います。組合自体に競争力を付ける意味でも、こうした原価管理をしっかり行えるツールをもっと活用していくべきでしょうね。

お客様情報

会社名 三次地方森林組合
事業内容 林業
所在地 広島県三次市東酒屋町1180-2
TEL 0824-64-0123
導入システム ●原価本家:3ライセンス
●出面本家:3ライセンス
●歩掛本家:3ライセンス
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