株式会社富士邑 様
導入前の問題点
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導入後の変化
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●独自システムが故に不具合が多く解消できない ●正確な利益は決算するまでわからない ●独自システムのため社内でしか確認できない ●労務配置管理が手書きの表で重複などミスが多い ●作業員への翌日の仕事連絡は電話を利用 |
●パッケージソフトだから安定性にすぐれている ●正確な原価管理により「今」の利益率がわかる ●自宅でも海外からでもすぐに確認できる ●データ管理により重複ミスはゼロ ●仕事の予定は携帯電話へメールで一括送信 |
東京都世田谷区に本社を構える株式会社富士邑は、城南4区を中心に公共下水道のメンテナンス工事をおもに手がける企業。
迅速な対応が強みだという同社は、年間2000件以上の工事を直接雇用40名の作業員でこなしているものの、労務管理が複雑で手配ミスもあった。
そこで事務処理システムを刷新するためアイキューブ本家シリーズを導入。複雑だった労務管理を大幅に効率化させ、原価管理を経営に活かすなど大きな成果を上げている。
システム化に取り組んだ理由
昭和46年に創業した富士邑が、事務処理にコンピュータシステムを導入したのは創業6年後の昭和52年のこと。当時はコンピュータそのものがまだまだ一般的ではなく、業界内でも非常に早い取り組みだった。なぜいち早く事務処理のシステム化に取り組んだのだろうか。
弊社の工事数は、年間2,000~3,000件にものぼるのです。これだけの件数を手書きの伝票だけでは多かれ少なかれどんぶり勘定になってしまいます。しかも、下水道メンテナンスの工事は定期的なメンテナンスだけでなく、下水管詰まりといった突発的な作業も発生します。
こうした事故には1時間以内の対応が求められますので、とにかく現場に急行しなければならない。作業後の事務処理もますます煩雑になってしまうのです。
ですから、なるべく事務作業を効率化し、積算から精算まで正確に数字を管理できるよう、コンピュータ化に取り組んだわけです。
独自システムはモノにならなかった
当時はまだパソコンは存在せず、導入されたものは業務用の汎用コンピュータ。当然システムは富士邑の業務に合わせて受託開発されたプログラムだ。
富士邑専用に開発されただけに、自社の業務内容に合わせてかゆいところに手が届くような使い勝手が期待されたが、実際にはそうではなかったという。
たとえば、こんな機能が欲しいと要望を出すとしますよね?
でもできるまで何ヶ月もかかったりするし、できたとしてもどこか不具合があったりする。O社のSEは、私生活を犠牲にして献身的に取り組んでいただきましたが、当時のコンピュータ性能、当時業界初であった当社の試みを担当したSEの転勤等が重なり結局稼動に至らなかったということもありました。
受託開発のシステムは希望を言えばそれに合わせて作ってくれますが、目論見通り動いてくれないことが多い。
これが会社を立ち上げて30数年で私が学んだことです。私も若い頃はかなり燃えていましたから(笑)、効率化のためにいろいろやってきたと思っています。入力の手間を省くためOCRもかなり早い時期に導入しました。
ただ、結局どれもモノにならなかった、と言うのが本音ですね。お金もかなりつぎ込みました。コンピュータがなかったら会社が続いていなかったかもしれませんが、コンピュータを使っていなかったら裕福な会社になっていたかもしれません(笑)。
会社がソフトに合わせた方がうまくいく
そこで清水社長が選択したのは、建設業界に特化したパッケージソフト。経理業務に定評のある建設奉行を導入したと同時に、原価管理システムに建設奉行と連動するアイキューブ本家シリーズを導入した。
これまで専用のシステムでさんざん苦労してきたけど、それがウソのように今のところ問題なく使えています。これといったトラブルはないし、業務は確実に効率化でき残業が減っています。
パソコンを開けばいつでも原価を把握できるようになったことは、経営面にも大きな効果があります。数字が正確にわかれば、利益がつかめるようになり、今会社がどんな状態なのか根拠を持って従業員に知らせることができます。経営者としてこれは非常に大きなメリットだなと感じています。
ただ、業務の流れに合わせてシステムを作るというこれまでの考え方を、システムに合わせて業務の流れを改善するという考え方に変える必要があったのは事実です。
でも、ウチぐらいの規模の会社なら、安定しているパッケージソフトのシステムに業務を合わせた方がうまくいくんですよね。アイキューブは業種別にしっかり練り込んで作られているから、基本的にシステムの流れに沿って作業を進めていけば大丈夫です。
下水メンテに特化したテンプレートが秀逸
下水メンテナンス工事は、工期が短いにもかかわらず作業員やガードマン、工事機械の手配など迅速に処理しなければならない項目が非常に多く、労務配置が複雑だという特徴がある。
富士邑ではこれまで手書きの表と電話・FAXによる連絡で対応してきたが、ベテラン社員でないと処理できず、それでもミスは発生した。
こうした下水メンテナンス工事業特有の業務を効率よく処理できる下水メンテナンス工事業テンプレートの存在も、アイキューブ本家シリーズ導入の決め手となった。
実際にアイキューブを導入してから、労務配置はとてもラクになりました。予定配置をあらかじめ入力しておけば重複は防げますし、各種配置表もすぐに呼び出せて確認がラク。
ベテラン社員でなくとも処理できるようになったのは大きな収穫です。翌日の仕事内容をメールで作業員の携帯電話あてに一括送信できる機能も便利ですね。これは作業員にも好評です。
弊社ではそれに加え、作業員寮のパソコンでも翌日の予定が確認できるようにしてもらいました。
また作業員の仕事量を平均化できたことも良かった点ですね。各作業員の出勤日数は作業員別の労務配置設置表で一覧確認できるので、仕事の偏りを無くせます。
直接雇用の作業員にとって仕事の多い少ないは死活問題ですから、彼らの不公平感を無くすためにも重要なんです。
アイキューブへの期待
独自システムからパッケージソフトに乗り換え、安定運用している富士邑。最後にアイキューブへの要望と期待を伺った。
そうですね、今後も今までと変わりなく業界を研究して使いやすいソフトを開発してくれれば良い思います。
そしてそれをわかりやすくユーザーに伝えてほしいですね。
現状でもとても満足していますが、入社1日目の社員でも使いこなせるようなシステムをめざして、躍進してほしいと思います。
お客様情報
会社名 | 株式会社富士邑 |
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事業内容 | 土木・公共下水道メンテナンス |
所在地 | 世田谷区弦巻4-19-22 |
TEL | 03-3425-0711 |
URL | http://www.k-fujimura.com/ |
導入システム | ●原価本家:10ラインセンス ●出面本家:10ラインセンス ●入金支払本家:10ライセンス ●業種別テンプレート( 下水道メンテナンス) ●建設奉行21:10ライセンス ●給与奉行21:スタンドアロン |
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